テーブルとイス、動物の噛みキズ
テーブルとイス、動物の噛みキズ
◆◆上山市のK様からご依頼です 。
室内で飼っていたワンちゃんに、かじられちゃった様です。
また、テーブルの塗膜も、あちこち剥がれて来るらしく
「思い入れの有る家具なので、何とか直したい」とのことでした。
◆◆今回も、アフターメンテを楽に出来る様に考慮して
テーブルの痛んだウレタンを剥離してから
「アサヒペン水性 高耐久2液ウレタンニス」で仕上げさせて頂きました。
100℃の熱湯カップでも輪染みが出来ないすぐれものです。
この材料だと、匂いも少なく速乾性で扱いやすく
将来、オーナー様による「D・I・Y」も、可能なので
お部屋で簡単に補修が出来る素材です。
◆◆それでは、ダイジェストでご紹介します。
お預かり時点の状態、あちこちに剥がれが見られました。
噛みキズは、この辺かな
有りました、これですね。
◆◆まずは、表面を剥離していきましょう。
塗膜が弱っていて、触ると浮いてきます。
噛みキズは、後程リペアします。
◆◆表面のウレタン剥離に一番時間がかかりました。
最初から全部手作業だと、終わりが見えませんので
マシンでウレタンの荒削りをしていきます。
残念なことに・・・
マシンだけでは下地は綺麗に仕上がりません。
ステインやニス仕上げの時に
マシン目に色が入り、濃く浮き出てくるのです。
◆◆これは、マシン目が残っている状態です。
手作業で木目に沿ってサンディングして
マシンの目消しをすると綺麗に整います。
マシン目は見えないところも多くて、消すのが難しいです。
傷を想定しながら、全体的に見落とさない様に施工しましたが
最後に良く見ると一部取りきれていない箇所が有りました。
◆◆下地のリペアと色付け。
噛みキズは、ウレタンと同時に削り込み成型しましたが
それでも残ってしまった凹み部分は、パテ埋めで均しました。
次に水性ステインで色を付けます。
今回の色合いも・・・
「ウォルナット」が一番近いと判断しました。
この写真は、一回目の塗り色です。
クリアを載せると色が幾分濃くなることを想定して
今回は、二度塗りでやめておきました。
噛みキズや小キズは、まだ白っぽいままなので
この段階で、目立たないようにリペアしておきます。
◆◆最後に、ウレタンニスを塗ります。
今回は厚塗りで、三回ほど重ねて完成です。
と、サラっと流しましたが・・・
実は、一番頭を悩ませました。
この、2液ウレタンニス簡単そうで奥が深い。
ハケは何を使うのがベターなのか?
薄塗りするか厚塗りするか、何回塗るか?
いかに均一で、かつ 泡を少なく塗り上げるか?
時間の許す限り、試行錯誤を繰り返して
現時点で最適な組み合わせを使いました。
その甲斐有って
噛みキズのところも目立たなく出来ました。
◆◆ウレタン研磨途中の、アクシデント
虫食いの空洞が有り、ふたが取れる様に剥がれてきました。
剥がれた素材を生かすために、接着することにして
発泡ウレタンボンドを使って穴の中まで固めます。
ウレタンニスを塗布しても、目立たなく仕上がりました。
◆◆椅子の噛みキズも同時にリペアしました。
お見積り時の状態。
◆◆パテ埋めして成型します。
◆◆ウレタンとパウダーで少しずつ色を入れます。
今回は、周囲の色合いになじむ様に
R部を濃い目に仕上げて完成です。
◆◆仕上がり後、引き取りにお越し頂き
「噛みキズも判らないね」と喜んで頂きました。
この度は、当店をご利用頂きまして本当にありがとうございました。
◆◆詳しい料金は下記リンクをご覧ください。
ご予算に応じて、使う材料などをご提案させて頂き
コース料金をべースにお見積りさせて頂きました。
お申込みは、最上段の "MobileOffice" よりご連絡下さい。